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「男と女 人生最良の日々」 鑑賞断念

東京を始め、大きな都市では1月末から上映されていた映画「男と女 人生最良の日々」。群馬県でもやっと、シネマテークたかさきで4月1日~17日までの短期間、上映が開始されました。

上映を心待ちにしていましたが、今回は残念ながら、新型コロナウイルスによる外出自粛により鑑賞を断念しました。

レーシングドライバーのジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は妻を自殺により亡くし、今は幼い一人息子と暮らしています。一方のアンヌ(アヌーク・エーメ)はスタントマンの夫を事故で亡くし、映画のスクリプターの仕事をしながら、幼い娘と暮らしていました。(多忙な仕事のため、二人とも同じ寄宿舎に子供を預けています)

同じような境遇の悲しい過去を持つ、二人の男女の出会いを描いた、クロード・ルルーシュ監督の名作「男と女」。

映画の中で、ジャン・ルイはマスタングでモンテカルロ・ラリーに出場し、GT40をテストコースで走らせる等のシーンがあるので、おそらくフォードのワークスドライバーという設定だと思います。

この映画が公開されたのは1966年。映画「フォードVSフェラーリ」の舞台も1966年のル・マン24時間耐久レースを描いていました。「男と女」でもル・マン24時間耐久レースのシーンが存在します。偶然の共通点がある事が想像力を掻き立てます。

「男と女 人生最良の日々」は、この「男と女」と同じキャストとスタッフにより制作された、あの出会いから53年後のジャン・ルイとアンヌの姿を描いた作品。どんな役柄かは不明ですがモニカ・ベルッチも出演しているようです。

公式サイトのあらすじを要約すると、

かつてはレーシングドライバーとして一世を風靡したジャン・ルイは、とある海辺の施設で余生を送っていた。

ところが、今では過去の記憶を失い始め、状況は悪化するばかり、そんな父親の姿を心配した息子は、ジャン・ルイが長年追い求め、愛し続けた女性アンヌを探し出し、施設で再会させることにした。

再会を果たす二人。しかし相手がアンヌだと気が付かないでジャン・ルイはアンヌへの思いを話し始めるのだった・・・・・・。

https://youtu.be/0AQXZsKSyTs

予告動画にはフランシス・レイのあの名曲と、この映画のための新たなメロディーが流れ

「いつも女性を愛していた。特にあなたに似ている女性を」。

「板張り道での運転は禁止ですよ。50年前バカがマスタングで疾走をしたから」「それは俺だ」等のセリフと、

レ・ミゼラブルの作者ヴィクトル・ユーゴーの「最良の日々は、この先の人生に訪れる」という言葉が映し出されます。


新型コロナウイルスによる不安な日々「最良の日々は、この先の人生に訪れる」。なんだか、とても心に響く言葉です。


「男と女 人生最良の日々」。DVDが早く発売されることを期待します。きっといい映画なんだろうな。


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スマホアプリと妖怪アマビエ

新型コロナウイルス感染症対策として7都府県に緊急事態宣言が発令された日本。

より深刻な事態に陥っているアメリカでは、アップルとグーグルがウイルスに感染した人と濃厚接触した可能性がある事を知らせる機能の、スマホアプリを共同で開発しているそうです。

ブルートゥースを使って感知し記録したデータをもとに、利用者が感染した事を報告すると、利用者の同意を得た上で、その利用者の周囲にいた人達に感染者と濃厚接触があった可能性がある事を知らせる機能で、来月にもサービスを開始され、日本でも展開されるそうです。

 

一方、厚生労働省のウェブサイトでは、不要不急の外出を避けるための呼びかけで、このところ話題となっている、妖怪アマビエをモチーフとした画像を作成したそうです。

江戸時代末期に肥後国(熊本県)に出没されたとされる妖怪アマビエ。「もし疫病がはやるような事があれば、私を描いた絵を人々に見せよ」と言い残したそうです。


新型コロナウイルス感染拡大防止のために、人々がIT技術や、古くからの伝承など、あらゆる手段を駆使している事がわかります。

一刻も早いウイルスの終息を願うばかりです。


ランチ

今年1月位に行きましたが、まだアップしていなかったのでアップします。

伊勢崎市八斗島町におそらくタイの方が経営されていると思われる、美味しいタイ料理のお店があるとの事で出かけてみました。

「ノンカイ レストラン」と言う名前のお店で、外観はかなりディープな感じで、勇気を出さないと入りにくい雰囲気を醸し出していましたが、思い切って入店しました。

内装も異国な雰囲気があります。

メニューには日本語表記で料理名、簡単な各料理の説明も記入されており、店員の方も日本語が通じるので安心です。

どの料理にしようか迷いましたが、カオマンガイ(チキンライス)とセンヤイパッキーマオタレー(シーフード焼きビーフン)の2点を注文しました。

センヤイパッキーマオタレーは「かなり辛いですけれど、辛さ調整ができますよ」と店員さんが丁寧に教えてくださったので、少しだけ辛い味付けにしていただくことにしました。

注文後、料理が出来上がるまでの間、併設しているタイ料理の食材を販売するお店で、現地から取り寄せたと思われる、調味料や飲み物、インスタント食品、冷凍食品などを見せていただきました。

お店の方によると、レストランには日本人のお客さんもたくさん来店するそうですが、食材を売るお店には、ほとんどタイの方しか訪れないそうです。

いよいよ料理が出来上がりました。

カオマンガイは鶏肉もチキンライスも優しい味付けであっさりとしており全く癖もありません。セットのチキンスープには少しだけパクチーが入っており、「タイ料理を食べた」といった感じでした。どちらも美味しいです。

センヤイパッキーマオタレーは少しだけ辛い味付けでのリクエストでしたが、それでも辛かったので、本来はかなり辛い料理のようです。幅広なきしめんのような麺の量よりも、エビ、ホタテ、ムール貝、イカ、タコなどのシーフード類や青菜、キノコなどの具の量の方が多く入っておりヘルシーな感じでした。独特な香辛料の香りもありましたが、これも美味しくいただきました。

少し入りにくい感じはありましたが、料理は美味しく、お店の方も親切です。

興味のある方は、行ってみてください。


「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」

「ゴッサムで一番の悪はハーレイ・クイン様よ!」と豪語する、クレイジーで天真爛漫、モラルゼロ、何を仕出かすかわからない予測不能なぶっ飛びキャラである「スーサイド・スクワッド」でスクリーンデビューを果たした、マーゴット・ロビーのはまり役、ハーレイ・クイン。

「スーサイド・スクワッド」同様、今作「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」でも「悪対悪」の戦いを描いています。

悪のカリスマ ジョーカーの彼女として一目置かれていたハーレイは、ジョーカーと破局。その直後、ハーレイは多数の恨みをかっていた悪党から命を狙われることに。中でも一番の強敵は ユアン・マクレガー演じるゴッサムを牛耳るサイコなマフィアのボス ローマン・シオニス(ブラックマスク)。

ハーレイはハントレス(シチリアで殺し屋の訓練を受けたマフィア一家生まれの女性)、ブラック・キャナリー(超高音波の声を持つ歌姫)、レニー・モントーヤ(ゴッサム市警の刑事)と手を組み、ある宝石を巡る事件によりブラックマスクから狙われている少女カサンドラを救うことに・・・・・・。

プロデューサーも務めたマーゴット・ロビーは「レオン」の影響を受けていると語り、アクションシーンは「ジョン・ウィック」や「アトミックブロンド」などを手掛ける87イレブンが監修しているとの前情報で期待は膨らみますが、あまりにもポップすぎるポスターを見ると、おじさんが一人で見に行くには少し抵抗があったので、今回は「ダークナイト ライジング」鑑賞後、すっかりアメコミ映画にはまり「スーサイド・スクワッド」も見ている長女を誘い見に行きましたが、全く心配には及ばず、老若男女問わずカップルはもちろん、おじさん一人で来ている人も多数いました。

何よりも、予想以上に楽しめる作品で、ダークでポップ、そしてカラフルな色使いはティム・バートン監督の「バットマン」の世界観を感じました。これにコミカルさをプラスしてさらにクエンティン・タランティーノ監督の作品を合わせたような雰囲気でした。

昨年末に話題となった「ジョーカー」は救いようのない悪を描いていましたが、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」では、ハーレイはジョーカーに洗脳される前は、もともと優秀な精神科医であったこともあり、悪の中にもどこかに良心が垣間見えるように感じました。作風も前者はシリアスに悪を描いたのに対し、後者は真逆で楽しく悪を描いています。(尚、この2作品には全く関連性はありません。スーサイド・スクワッドとは関連性があります。)

残念ながら今作に「バットマン」は登場しませんがハーレイのペットであるハイエナの名前が「ブルース」でした。そのブルースとハーレイが、古いレモンイエローのジャガーXJ-Sコンバーチブルに乗っているシーンがあり、とても絵になっていました。

新型コロナウイルスの影響で停滞している雰囲気を、吹き飛ばすことのできる楽しい作品です。デートにもおすすめです。

音楽も良かったのでサントラを購入してしまいました。


「Fukushima 50」フクシマフィフティ

「福島第一原発の事故」

何が起きているのかわからず、不安な気持ちを抱きながら、テレビで情報を得ようとすると、当時の政権与党の官房長官が記者会見で繰り返し述べていた「直ちに人体に影響はありません」という言葉がより一層の不安を煽り、原子力専門家によるメルトダウン、ベクレル、シーベルト、ベント、原子炉圧力容器、原子炉格納容器、水素爆発、等々の聞き慣れない用語、民放テレビでは公共広告機構のCMばかり。

その時、福島第一原発ではいったい何が実際に起きていたのか?

2011年3月11日、東日本大震災に伴う想定外の大津波により、福島第一原発はStation Black Out 全電源喪失状態に。このまま原子炉を冷やせなければメルトダウンが生じ、放出された放射能により東日本が壊滅してしまうかもしれない。

高濃度の放射能で汚染され、余震が起こる福島第一原発現場で、死を覚悟しながら原子炉制御の作業に従事する人々。後に、海外メディアから「Fukushima 50」としてたたえられた、彼らの実話を描いた作品です。

現場を仕切る東電の吉田所長(渡辺謙さん)は、東電本店や官邸からの状況を把握していない指示に翻弄されながらも、自分の意思を貫きます。きっと、踊る大捜査線の青島刑事の「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」」という台詞と同じ心境だったと思います。

誰かが行わなければならない、危険が伴う高い放射能で汚染された原子炉建屋内での、手動によるベント作業を、部下たちにさせる訳にはいかない為、中央制御室・伊崎当直長(佐藤浩一さん)は自らが行う事を告げると、部下たちは次々と「私がやります」と挙手することになります。先のある若い者にその作業をさせることは出来ないので、年配者が作業に当たる事になるのです。感動的な場面です。

現場で決死の作業を続ける「Fukushima50」の面々は、被災した自分たちの家族の事を心配しながらも連絡も取らないまま仕事をこなし、その家族たちもまた連絡が取れない中、心の中で親族の安全を願うのです。

吉田所長から危険な為、撤収するように言われても、民間が頑張っているのに撤収できないと言う現場の自衛隊員や、「トモダチ作戦」で応援してくれた米軍の姿なども描かれていました。


現場の人達の真の姿と、その叫びが聞こえてきそうな、ドキュメンタリータッチで描いた感動的な作品です。

デートにもおすすめです。鑑賞後はきっと、語ることがたくさんあるでしょう。

 

被災された多くの方々、奪われた尊い命、いまだに行方不明者がいる東日本大震災。
そして福島第一原発では今でも廃炉の為の作業が続いています。


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